ホテル公式サイトは本当に最安？タイプ別でわかる“自分に合う予約の選び方”

旅の予約・移動術

「公式サイトから予約するとお得」という言葉を目にする機会は多いですよね。ただ、実際にどれくらい違うのか、また自分の旅行や出張スタイルにとって本当に最適なのかは、意外と判断が難しいところです。

この記事では、次の3つが分かります。
・公式予約は本当に最安なのか？
・アパ直・東横INN・スーパーホテルなど主要チェーンの会員特典の違い
・あなたのタイプ別「最適な予約ルート」

結論｜公式予約は「ほぼ最安」。でも、いつでも、誰にとっても絶対ではありません

多くのホテルチェーンは「ベストレート保証」を掲げていて、公式サイトから予約した場合は、同じ条件であれば一番お得になるように設定されていることがほとんどです。ただし、じゃらんや楽天トラベル、ヤフートラベル等では、特殊条件の割引や大型セールやクーポンが重なるタイミングもあります。またよく使うサービス（いわゆる経済圏）でポイント付与率など異なる場合もあるため、“基本的には公式が安いけれど、条件次第ではOTA（オンライン旅行サイト）が逆転することもある”というのが現実に近いといえます。

では、「結局どこから予約するのがいいの？」という疑問が残りますよね。

現時点での結論としては、自分のタイプに合わせて、公式予約もOTAも上手に使い分けるのが一番バランスがよいと感じています。

まず検証 | アパホテルで価格を実際比べてみた

ここでは、実際に今回、アパホテルプライド国会議事堂前に泊まるのにアパ直とOTAを同じ条件（11/9 1名 素泊まり 事前カード決済 直前に予約）で比べた結果をまとめています。数字だけをざっと眺めてもらうだけでも、違いが分かりやすいと思います。

普段まったく同一条件であればアパ直がお得な一方で、OTA側のクーポンやポイント増量が重なると価格が逆転することもあります。どちらが優位かは“その日の状況による”というのが正直なところです。

予約サイト料金（税込）ポイントメモ
APA直アプリ9,900円810pt筆者はシルバー会員
ちなみにAPA直Webは10,000円でした
楽天トラベル11,100円100ptセール時にクーポン＋エントリーで大幅割引対象ホテルになれば激安となることも
じゃらん11,100円222ptじゃらんウィークなど大型セール商品がある場合はそちらの商品のほうがおそらく安い
Expedia10,503円ープランや利用頻度によって、独自のリワードプログラムあり
Agoda11,448円
キャッシュバック特典（1,929円）含む金額		ープランや利用頻度によって、独自の割引やキャッシュバックなどがある

※実はAgodaは画面表示上一番安かったのですが、宿泊後60日～120日の期間に申請するキャッシュバック特典（1,929円）を差し引いた額を表示していたので、いったん宿泊時点で決済される額にここでは統一するために特典額を上の表ではプラスしています。

公式の比較 | 主要チェーンの公式予約・会員特典など

とはいえ、公式予約の魅力は単純な「価格」だけではなく、ホテルごとの“特色ある特典”にあると私は思います。当然泊まれば泊まるほどお得になります。

ホテル名主な特典＋αメリット
APAホテル（アパ直）
会員特典紹介（公式）		✔ 会員ステイタスにあわせ4～15％のポイント還元
✔ ポイントは次回以降支払に充当可（1pt＝1円、100ptから利用可。2年間有効）
✔ 5000pt毎に現金キャッシュバック
✔ アーリーチェックイン、レイトアウト特典あり		✔ 初回アプリDLで＋500pt
✔ アプリ予約で事前チェックイン可能。到着後チェックイン機でQR読み込みで1秒でカードキーが手にはいる
✔ 全国展開約1000店舗
✔ 大型TVあり、一部温泉・露天風呂のある店舗も
東横INN
クラブカード会員特典紹介（公式）		✔ 公式予約＋オンラインカード支払いで400円OFF
✔ QRコードでチェックイン可
✔ 当日16時までキャンセル可
■カード会員（入会金1500円、500円割引クーポンあり）は↑に加えて
✔ 10回宿泊で1泊無料
✔ 5％OFF
✔ 全国の施設で使える優待サービス
✔ 朝食無料。
✔ 全都道府県に約350店舗、海外もあり
✔ 価格が安定している
✔ 店舗による格差が少ない
スーパーホテル
会員特典紹介（公式）		✔ 1泊で500pt（年10泊以上だと＋100～200pt。1年有効）
✔ ロトに当選するとさらに500pt
✔ 1000pt以上より現金キャッシュバック		✔ 朝食無料（一部店舗は有料）
✔ 枕が選べるなど快眠へのこだわりあり
✔ レディースルームやレディースフロアを設けている店舗あり
✔ 東京26店舗、全国173店舗
ドーミーイン
新ポイントプログラム紹介		（2026/1にポイント制度変更予定。以下は変更後の内容）
✔ 100円につき3pt付与
✔ 快速チェックイン利用でプラス1%還元
✔ ステータスに応じて還元率アップ（3%→6%）		✔ 大浴場へのこだわり（一部サウナ、露天風呂、水風呂なども）
✔ 夜鳴きそば・湯上りアイス・ウェルカムスイーツなどサービス豊富
✔ 東京15店舗、全国約140店舗
東急ステイ
公式アプリ紹介		✔ ゴルフやスノーリゾートにも使えるptをステータスに応じて付与（1%→3%）
✔ 炊飯器、フライパンといった有料貸出備品を無料で利用可		✔ 洗濯乾燥機・ミニキッチンで連泊向き
✔ 約30店舗
✔ 部屋がひろめ
✔ 全客室にReFa製品あり

表だけでは分かりにくい部分もあるため、各チェーンの「公式予約でもらえる特典」（専用クレジットカードの会員特典を除く）を「初回登録して10,000円（税抜）の宿泊代で仮定して年１～2回ぐらい利用する場合」のシチュエーションで整理しました。気になるチェーンがある方は、そこだけ読んでも全体像がつかめます。

  • アパホテル
    • 初回アプリDL（500pt）して予約
    • オンライン支払、1秒チェックインを利用
      ⇒この場合は
      • 初回時よりチェックアウトが10時⇒11時に
      • 2回目の宿泊に1000pt充当することが可能（10000円ｘレギュラー会員7％＋500pt=1200ptだが1泊1000pt上限のため）
  • 東横INN
    • カード会員（入会費1500円、年会費無料）＋新規会員クーポン500円
    • 公式サイトあるいはアプリから予約
    • オンライン支払を利用
      ⇒この場合は
      • 公式サイト割＋オンライン決済割　400円OFF
      • 会員割　5%OFF（10000円ｘ5％＝500円）
      • 例えば、提携施設の一例として、東京豊洲　万葉倶楽部で温泉を楽しんだ場合は、3,850円 → 3,465円（10％引き）
  • スーパーホテル
    • 初回アプリDLしてアプリから予約
      ⇒この場合は
      • 1泊で500pt
      • もしかしたらロトで当たるかも？（500pt）
      • （あと1回予約したらもうキャッシュバック対象になる！）
  • ドーミーイン（※大幅変更中なので参考まで）
    • 初回アプリDLしてアプリから予約
    • 快速チェックインを利用
      ⇒この場合は
      • 10,000円ｘ4%=400pt獲得。次回以降の宿泊料金に充当できる。
  • 東急ステイ
    • 初回アプリDLしてアプリから予約、QRチェックイン
      ⇒この場合は
      • 10,000円ｘ1％=100pt獲得。次回以降の宿泊料金に充当できる。

→ チェーンごとに特典の個性が大きく、価格以上の“使いやすさ”が変わることが分かります。

タイプ別 | どの予約ルートが気持ちよく使える？

実際には単純に「どれが最安か？」よりも、「どれが自分の旅と相性がよいか」で選ぶほうが満足度が高くなります。ここでは、使う頻度ごとに“向いている予約ルート”を分けてみました。

年間10泊以上⇒特定のチェーンに絞ってぜひ公式で得られる特典を堪能

タイプおすすめの予約方法理由
全国への出張が多いアパ直・東横INN公式全国で同じ品質。会員ランクが育ちやすく、割引の恩恵が大きい
連泊・長期滞在が多い東急ステイ公式洗濯乾燥機やミニキッチンが便利。生活コストも削減

年間数回⇒うまくピンポイントでメリットを享受

タイプおすすめの予約方法理由
いろいろなホテルを楽しみたい楽天・じゃらんセールが強く、選ぶ楽しさが大きい。先の予定が決まっている人と相性◎
楽天・PayPayなど経済圏を活用している楽天トラベル・Yahoo!トラベルポイント還元が実利に直結。経済圏を育てたい人に向いている
チェーンは年に数回だけ泊まるOTA中心＋推しチェーンを1つ決める会員ランクの恩恵は薄いので、OTAのセールを活かしつつ、ポイントだけ1つに集約すると効率的

このように「最安」という一点ではなく、“自分がどんなふうにホテルを使っているか”を起点にすると、自然とストレスのない選び方が見えてきます。

まとめ｜公式予約は強い。“自分のスタイル”でうまく取り入れよう！

ホテルの公式予約は確かにお得な場面が多いのですが、旅の目的や仕事のスタイル、ポイントの貯め方によって“最適な選び方”は変わります。まずは自分の傾向を知り、そのうえで公式予約とOTAの良さを組み合わせていくと、よりストレスのないホテル選びができます。

チェーンごとの特徴はこちらにもまとめています。気になるブランドがある方は、あわせてチェックしてみてください。

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