東京・お茶の水エリアにある「お茶の水ホテル昇龍館」に1泊しました。これまでさまざまなビジネスホテルに宿泊してきましたが、ここはまさに“特別な一軒”。サービス、清潔感、空間設計、朝食すべてにおいて、文句なしの最高評価です。女性の一人旅でもここまで安心してくつろげる場所があることに、心から驚きました。
■基本情報
ホテル名 | お茶の水ホテル昇龍館 |
所在地 | 東京都千代田区神田淡路町2‑3‑6 |
最寄駅 | JR御茶ノ水駅・東京メトロ淡路町駅から徒歩5分。神保町・新御茶ノ水・小川町駅も徒歩圏でアクセス良好 |
チェックイン/チェックアウト | 15:00/10:00 |
公式サイト | 公式サイト |
価格帯(参考) | 11,000円(1名/木曜泊) 和室朝食付き |
地図 | お茶の水ホテル昇龍館(Google マップ) |

■アクセス:駅近だけど落ち着いた静かな立地
JR御茶ノ水駅や東京メトロ淡路町駅から徒歩約5分。駅からの道のりも平坦で、コンビニや飲食店も点在しており、夜でも安心して歩ける雰囲気でした。落ち着いた文教エリアにあり、周囲の静けさも格別。アクセスの良さと治安のバランスが非常に高い立地です。
昼間歩いてみるとこんなウォールアートがあったり、となかなか散策し甲斐がある町のようですよ。

■チェックイン:最初の数分で“当たり”と確信した接客
ホテルはいって右側にコンパクトなフロントがあり、笑顔で迎えてくださいました。チェックイン途中で宿泊税100円に領収証の有無を確認してくださるなど配慮を感じました。
また「はじめてのご宿泊ですか」と聞かれ、「はい」と伝えたところ、スタッフの方が部屋まで同行しながら朝食や大浴場の案内をしてくださいました。その丁寧さと程よい距離感に、最初の数分で“このホテル、絶対当たりだ”と確信。
翌朝には、連泊客に「おはようございます。本日もオムレツになさいますか?」と何気なく尋ねたり(顔と頼んだメニューを覚えてる!)、中国語で流暢に説明する姿も。どのスタッフも一線を越えない絶妙な心配りで、見ていても気持ちのよいプロの接客を滞在中に何度も見かけました。


スタッフの方につられられ、本日の宿泊階である5階に到着。エレベーター降りると前に下駄箱があり、「ここから先は履き替えをお願いしているんです」と下駄箱に用意されていた黒のスリッパに履き替え。もちろん朝食や大浴場など館内はこのスリッパで移動できます。
珍しいのでちょっと不思議だったのですが、後ほど「このせいか?」と思い当たることがありましたw
■お部屋:清掃が行き届いた畳の空間
右の写真が普通に到着した際にiPhoneで夜とった写真なのですが、ベッドメイクとかしわ1つなく完璧じゃないです?硬いベッドでやるならいざ知らず、布団でこれをやるのは難しいと思います。そうなんです。とにかく手入れが行き届いてるというのか、完璧に清潔ですべてがびしっとしてるんです。
畳敷きの和室は決して広くはないものの、レイアウトが工夫されており非常に快適。驚くべきはその清掃の徹底ぶり。床も壁も水回りも完璧で、古さはあるけれど“手入れされた古さ”がこんなにも心地よいとは…と感動しました。


枕元には2口のコンセントと照明の調節ボタンもあり、便利なことことうえなし!(コンセントはこれ以外にも4口あるので足りなくて困るということはありません)
また枕横の障子をあけると窓があり、外のベランダにでることができました。ホテルでそこまで窓を開けられることが珍しく、思わず風にあたりながら外をながめてぼんやりお茶を飲むという贅沢な時間を過ごしてしまいました。
部屋のトイレも清潔で窓があるせいか明るく、洗面台にもライトがあるため、メイクも支障なくできました。
私が泊まった部屋はトイレ横がシャワー室となっており、マイクロバブルとミストのシャワーヘッドがついていて、なかなか凝っているなーと思いました。

■大浴場:広々としたバブル浴槽と癒やしの空間
地下一階の大浴場は男女別に分かれており、女性用の浴室には2.5×3mほどの広さの浴槽があり、ボタンを押すとバブルマッサージになる仕様。めちゃくちゃ気持ちいいい!この規模のビジネスホテルの大浴場とは思えないほど風呂場は広々としており、混雑状況をQRコードで確認できる点も配慮が行き届いています。
脱衣所は鍵付きのロッカーが完備。洗い場はたしか4台だったと思います。暑い季節のせいか、メンソール入りのコンディショナーも用意されており、おかげで体だけでなく頭もリフレッシュできました。
そしてここも掃除が完璧なんです。髪の毛もみあたりませんでした。


大浴場のある地下フロアには、休憩スペース、ランドリー、自販機があります。
休憩スペースには200冊ほどのマンガや囲碁セットがあり、宿泊客が旅の思い出をつづるノートがおいてありました。
また2台のマッサージチェアでの極上体験というご褒美ももらえます。最高ですね。
■朝食:丁寧に作られた元気がでる朝ごはん
朝食は、1階のエレベーター近くの朝食会場で7:00から10:00まで提供されています。バイキング方式で、煮物や豆腐、お浸し、漬物、卵料理など、日本の伝統的な朝ごはん。卵料理は朝食会場にきてから、オムレツ、目玉焼き、スクランブルエッグの中から選んで注文するので、作り立てをいただけます。


派手さはないものの、どれも丁寧に作られており、体が喜ぶやさしい味。特にお米は新潟産コシヒカリでふっくら。味噌汁も出汁がきいていて「日本に生まれてよかった…」と思えるような一食でした。
■気になった点も正直に
唯一気になったのは、浴室の鍵。セキュリティには配慮されていて監視の目も行き届いているのですが、物理的にシャットアウトできるとより安心でした。
またこれは個人的なこだわりなのですが、寝巻が浴衣タイプだと、寝ているうちにはだけがちなのと、生地が薄すぎて大浴場への行きかえりで浴衣の下に着こまないといけなくなるのでどうも好きになれません。セパレート型にしてくれると嬉しいなと思いました。
■まとめ|こんな人におすすめ:一人でも静かに満たされたい女性に
- 女性の一人旅で“安心と満足”を両立させたい方
- 心地よいサービスを受けたいホテル通の方
- 和の雰囲気でリラックスしたい方
- 大浴場・マッサージチェア・朝食、全部“しっかり”楽しみたい方
- 東京で“旅館のようなビジネスホテル”を探している方
これは、間違いなく「また来たい」と思えるホテルです。 私にとっては、これまで泊まったどのホテルよりも満足度が高く、まさに“東京にある心の拠点”と呼びたくなる一軒でした。
コメント