【宿泊記】ルーテル市ヶ谷センター｜ミニマルで丁寧なホスピタリティが心地よい

静けさの中にある、あたたかいホスピタリティ

市ヶ谷での予定があった日、ちょっと静かに自分を整えたくて、ルーテル市ヶ谷センターに宿泊しました。

名前からして「なんだか特別そう…？」と思ったのですが、ここは日本福音ルーテル教会が運営する宿泊施設。宗教に関係なく、誰でも予約できるとのこと。

実際に行ってみたら、とても静かで、丁寧で、清潔で、ミニマル。
それでいて「ここに泊まる人のことをちゃんと考えてくれてるな」と思える心づかいが、すみずみにまで行き届いていました。

落ち着く、という感覚がちゃんとある

お部屋に入ってすぐ感じたのが、「静か」「清潔」「落ち着く」という３つの感覚。

白とウッド系でまとめられた内装はすっきりとしていて、光の入り方もやわらかくて、必要以上の装飾がないのがむしろ安心できました。

お風呂とトイレは部屋にありませんが、シモンズ製のセミダブルベッドとマッサージチェア（ない部屋もあり）が備えられていて、くつろぎ感は十分。

共用のミニキッチンや冷蔵庫もあって、飲み物や軽食を持ち込んでちょっとした「自分の夜時間」を過ごすのにぴったりです。

共用のお風呂というと、正直ちょっと不安があったのですが、ここでは良い意味で裏切られました。

広さは一般的なユニットバスの数倍。
洗い場も２人分ありましたが、私が使ったときは貸し切り状態。清掃も行き届いていて、身体をしっかり伸ばして湯船に浸かれるって、本当にありがたかったです。

使用時間は24時まで。夜遅めのチェックインでもちゃんとリフレッシュできました。

・建物は３階建てでエレベーターなし。
荷物が多い方は要注意かも。

・市ヶ谷駅から徒歩6分。
途中に坂道があるので、キャリーケースを引きながらだと、ほんの少し体力使います。

・浴室、お手洗いと洗面台は共用。
もともと部屋数が15部屋と少ないため他の方に出くわすこともほぼなかったのですが、やっぱりちょっと気を使います。私が滞在した時には混むことはなかったけど、「空いてるかな？」と少しだけ緊張。

・チェックインは23時まで。
連泊なら深夜出入りOKだけど、初日は注意が必要です。飲み会の前にチェックインを済ませることをお勧めします。

ここは、“泊まる”というより、“静かに時間を持たせてもらう”という表現の方がしっくりくる場所かもしれません。

情報を詰め込むでも、アメニティで飾るでもなく、「どうぞ、ゆっくりしてくださいね」と、そっと背中を押してくれるような宿でした。

市ヶ谷周辺で用事があるとき、もう一度泊まりたい。
そう思える場所に、またひとつ出会えたことが嬉しいです。